おすすめ!世界遺産ファールンの大銅山

必見!大銅山地下ツアー

かつて世界の銅生産の3分の2もの銅が採掘されていたファールンの大銅山。
実際に行ってみてびっくり。ここオススメです!

まずファールンは首都ストックホルムから電車で2時間くらい北西にあります。

坑道見学ツアーを予約しよう

1992年まで採掘された大鉱山は2001年に世界遺産に登録され、坑道も見学することができます。
チケットの購入方法はこちらのウェブサイトか電話で、とのこと。

ウェブサイトは右上の言語選択で日本語表示にもできますが、少しおかしな日本語です。

坑道の見学ツアーは約3000円ほど。
1時間のスウェーデン語または英語のガイド付ツアーで、併設の博物館も見られます。
地下が怖い人や、博物館だけ見たい人には地下に入らないチケットもあります。

鉱山博物館 Mining Museumも面白そう!

私は坑道見学ツアーの集合時間の30分前に現地に到着したので、併設の博物館やミュージアムショップを駆け足でしかみられなかったのですが、とっても面白そうで、展示も工夫されていて大人も子どもたちも一緒に楽しんでいました。
博物館の方が早く閉まるので、坑道ツアーの地下から出てきたら、博物館やレストラン、カフェも全部閉まっていました。

次はこっちもちゃんとゆっくり見たい!

博物館の様子もちょっとだけ紹介しますよ。

鉱山の歴史や道具はもちろん、迷信や昔の生活、医療、鉱物、通貨について、産出された銅の加工品などなど、幅広い、体験型のミュージアムでした。
展示はスウェーデン語と英語表記。
クイズもたくさんあり、からくりの仕掛けを動かすとバケツが地下から上がってきたりする仕掛けなどもあり、大人も子どもも一緒に夢中で遊んでましたよ。

気分は探検家! 坑道見学ツアー

博物館外のツアー集合場所に集合します。
その横には巨大な穴が!

1687年に坑道が大崩落した時にできた穴だそうで、さぞやたくさんの人が生き埋めになっただろうと思いきや、その日はたまたま夏至のお祭りで、みんな休みだったそう。そんな奇跡的な話や鉱物の女神様?へのご挨拶の方法というような不思議な雰囲気で、地下の坑道へ続く通路へ案内されます。

ドキドキ。

ポンチョとヘルメットを貸りて、装着。気分は探検家です。

靴は自前ですが、坑道はドロドロしていたり、滑りやすかったりするので、泥がつきましたし、滑りやすい靴では危ないと思います。また、このツアー薄暗い坑道を結構歩きます。気温も外に比べて寒いので上着が必要です。ウェブサイトには5℃と書いてあるよ。

地下300mまで蟻の巣のように複雑に掘られた坑道。今では深いところには水が溜まっているので、ガイドツアーでは地下69mまで入ることができます。実際には、水を組み上げるポンプが正常に動いていることを知らせる鐘が坑道に鳴り響いていたようです。

鉱物を乗せたり、働く場所まで鉱夫を下ろすのにこちらのバケツが使われていたそう。
バケツからフロアまでは結構距離がありますが、、、ジャンプ!!だったそうで、事故も多かったそうです。
片足だけかけて、なんとこれに7人くらい乗ったとか。

他にもたくさん、ガイドさんの話が面白い。

・このバケツ用の丈夫なロープ開発の話。
・唾を吐いたり、立ちションしたり女神に失礼なようなことを坑道ですると、崩落が起こると考えられていたり、ルールがたくさんあった。
・荷運び用にずっと地下に飼っていて目が見えなくなってしまった馬を定期的に一斉にウインナーにする風習があり、美味しいウインナーの作り方が伝わり、今でも有名。
・若い鉱夫のご遺体が痛んでいない状態で発見されたが誰も見覚えがなく身元がわからなかったが老婆が42年前に失踪したフィアンセだと名乗り出て、そのご遺体はしばらく教会で展示されていた(石化してた?)。
・週7日12時間労働の過酷な現場だったが、スウェーデンは戦争ばかりしていて男性の平均寿命が20代という時代もあったので鉱夫の方が平均寿命50代で長生きをした。

崩落や事故は頻繁に起き、みんな大変恐れていたため、木や石で崩れないように壁を作った。他にも常に坑道でたかれていた火に使うため、銅の精製に使うため、鉱山から半径10kmほどの木は全て切られてここに運ばれ、街の人も煙や有毒ガスの土壌と大気汚染などで苦しんでいたそう。

スウェーデンの歴史やファールンの街についても学ぶことができ、とても満足のツアーでした。

ツアー終了後は、ガイドさんはなしですが、別の教会のような形の建物をのぞいてみてください。
その建物には水組み上げを知らせる鐘があり、先ほどのバケツを上から見ることができますよ。