ミミズコンポストを作りました



家庭ゴミの減量化に取り組みたくて、コンポストには前から興味があったけれど、匂いや管理の不安、段ボールや無機質なプラスチックの箱などの見た目が好きになれず乗り気になることはありませんでした。

しかし、先日ガーデニングの本「たなかやすこさん」の「ベランダ寄せ植え菜園」を読んでいて、とても良さそうなミミズコンポストの作り方が紹介されていたので先月作ってみました。

アメリカで必要な道具を揃えるのに時間がかかり、結局思い立ってから1ヶ月ほど準備にかかって、なんとか形になりました。
運用してから1ヶ月経ちましたが特に問題もなく、とても楽しく続けられています。

まずは材料探し。
木の大きなプランターは近所のガーデニング専門店に行ったら、それだけで1万円ほどで予算オーバー。
ネットでワイン樽を模したプランターを購入しました。

何より大変だったのが、生ゴミを入れてミミズの餌場となる中央の鉢の準備。
普通の素焼きの鉢を切る作業が、何とも大変でした。
上記の本では、万能ノコギリで切るとあったのですが、調べてみるととても大変だということ。
少しでも楽に安全にやりたかったので、「素焼きの鉢でキャンドルカバーを作ろう」という記事を参考にして、「ロータリーツール」を使うことにしました。

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ドレメル DREMEL ハイスピードロータリーツール 4000-3/36 型
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私はアメリカで買ったのでドレメル4300という型番でした。

そしてタイル用のビットは別途ネットで購入。
562 ドレメル 切削ビット(タイル用) DREMEL ロータリーツール

鉢を切るというよりは穴を開けて、その穴から徐々に削るという作業でした。
ロータリーツールの回転数を上げると、石屋さんでするような甲高い大音量が不快だったので、回転数を下げて始めましたが、それだと進み具合がゆっくり。
初日は30分で鉢の1/4しか削れず、疲れて断念しました。

そして翌日近所のホームセンターに耳栓の買い出しに!

これでツールの回転数を上げて、さらに30分かかって残り3/4を削りました。
回転数を上げたためか、ビットの表面が丸くなってきてしまって、もう一本新品を購入しないと最後まで削れないかなと思っていた矢先に、かけた体重で鉢が破れました。本当は体重も力もかけず、徐々に削っていった方が良かったんでしょうが、ちょうど良い形に割れたので結果よければ全てよしです。

実は、もっと大きい素焼きの鉢とプランターのストックもあって、それを次回ミミズコンポストにする時は、事前にビットを4本くらい買っておこうと思います。


鉢が切れたら、あとはプランターの底にBBQ用の炭を敷き詰め、ココヤシの土と鉢を入れて、好きな植物を植えて完成!

ココピートのブロックの土は初めて使いましたが、水を注いで3分程度で何倍にも膨らんで、とても使いやすかったです。
何より、園芸店から家まで思い土を担いでくる必要がないのが最高。

コンポスト用のミミズはシマミミズという種類でアメリカでもRed wigglerという名でオンラインや園芸店で売られています。
念のため学名はEisenia fetida。学名は言語や地域で変わることがないので、買うときの参考にされると良いかと思います。

近所のガーデニング専門店に初めて行った時は、ミミズは「今は」ないと言われたので、オンラインでの購入を考えていたのですが、植える植物を買いに再度来店したときには、ミミズが小さなバケツに入ったものが売られていました。
パッケージには生きたミミズと卵で合計200匹程度入っていると書いてありましたが、状態が悪いものだと嫌だったので、店員さんにごく最近入荷したのか聞くと、親切にも蓋を開けて中身を見せてくれました。少し土をかき分けた程度でも複数のミミズが動いているのが見えましたので、購入。

ミミズは、新しい住処に慣れるまで、脱走しようとしたりするらしいです。
特に雨の日の夜。
私が住んでいる地域は滅多に雨なんて降らないのですが、ミミズコンポストが完成して、ミミズをお引っ越しさせたその日、まさに雨の夜でした。
心配で見にいくと、案の定。。。
素焼きの鉢は、切ったというか削ったのでその切り口はピタリと閉まりません。
ビットの太さの分、開いています。
そこからミミズが大量に脱走を試みていたので、新聞紙とゴムで蓋をしてから、鉢の底部分とソーサーを被せたら脱走されず定着してくれました。

コンポストの威力としては2-3日に一度、果物のヘタやその付近の果実をみじん切りにしたものを乾燥させたり、時には切ってすぐのもの、コーヒーカスを入れる程度です。
まだまだ家の生ゴミを全て処理するには程遠いですが、ミミズたちは新しい黄金の卵も中に生んでいるし、環境としては気に入ってくれているのかなと思います。
入れたものは3日で全てなくなっているので、鉢の大きさが入れられる生ゴミの量の制限になっているように思います。

素焼き鉢の周辺に植えたコリアンダーとパセリの苗、コリアンダーのまいた種から発芽した芽もとても元気なので、気に入っています。
気になっていた生ゴミ臭や他の虫がわいたりも今の所ありません。
やっぱり無機質なプラスチックの箱じゃなくて、このスタイルにしてよかった。
そのうち、大きい方の素焼きの鉢も削って、容量アップしたいと思っています。