マスクにみるお国柄の違い

この時期に渡米して、今までとは違った点で日本とアメリカのお国柄の違いを肌で感じています。

マスクをしている人数の違い

まず日本からサンディエゴへ来て、空港の外へ出てからマスクをしている人数の少なさに本当に驚きました。
2021年5月に、ワクチンを2回接種した人は屋外(人混み以外)ではマスクをしなくて良いと疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDCのガイドラインで発表されたためです。
5月には6割以上の人がワクチンを終えていた状態。
今は外でマスクをしている人はほとんど見かけません。
ただ、ワクチンを接種していない人もマスクをつけていないので注意が必要ですが。

マスクの色の好み

食料品店やレストランなどの屋内ではまだマスク必須としているところもあります。
その時に、日本では特に紙マスクは白色か薄い色味(ベージュとか水色)が多かったと思うのですが
サンディエゴでは濃い青や黒が人気という印象です。

マスクに対する感情の違い

なぜ、アジアでは元々マスクする人が多かったの?と聞かれたこともありました。
元々日本では花粉症やインフルエンザの時期にマスクをしている人が多かったし、飛行機内も乾燥するからマスクをする人がいました。私も花粉症がひどいのでマスクに何の抵抗もありません。
むしろ花粉から体を守ってくれる存在。春はマスクなしでは外に出たくないとさえ思います。
長い歴史で顔を隠すのが美徳だったと言う論評も見かけましたが、
実際個人の感覚としては、小学生の給食配膳の時から毎日マスクをつけていたから抵抗がないのかな?

しかし沖縄の暑い気候の屋外でマスクをつけ始めた時は、顔汗と息苦しさで、何の罰ゲームかと思いました。

海外ではマスクへの嫌悪感を持っている人、今までつけたことがない人もいて、本当にお国柄の違いを感じます。
つけている人をみると余程ひどい伝染病を持っているような印象、軟弱者の印象を受けると言っている人もいました。
アメリカのラジオでも、「マスクをつけた時、これからこんな馬鹿げた格好を毎日するの?と思ったけど、日常になりつつある」と少し前に言っていたパーソナリティーがいて、「馬鹿げた」と言うコメントに驚きました。

レストラン等の営業について

馴染みのレストランは休業・廃業してしまった所もあるかなと思っていました。
しかし、車社会のアメリカ、元々広く設けられていた駐車場の半分くらいのスペースに、
お客さんが屋外で食べられるように、座席を設けて、営業しているお店がほとんどでした。
2020年春にロックダウンの措置も一時ありましたが、
そうしているうちにワクチン接種が進んで、社会は通常を取り戻しつつあります。
カリフォルニアの新規感染人数がものすごい多い時期もあったのに、この急回復には本当に驚きました。
ワクチン接種を大勢に促すために、現金が当選するようなキャンペーンもあったそうです。

どうにかして経済の歩みを止めない、山を切り分けて進むブルドーザーのような印象を受けました。