エイに刺されたら熱めのお湯!

クリスマスの日、海遊びを楽しんで陸に上がろうとくるぶし水深くらいの浅い所をフィンを履いて後ろ向きに歩いていた時に、美しい模様のカリフォルニアドチザメ(Leopard shark)が2匹目の前を通り過ぎました。

こんな浅いところに!と驚くと同時に、そう言えば、このサメとエイはよく一緒に泳いでるから、エイの毒針には気をつけなきゃ…

と頭をよぎった瞬間、左足にナイフで刺されたようなずっしりとした痛みが走り、思わず叫び声をあげました。
ちょうどフィンからは出ていたかかとの部分。

時すでに遅し…
姿は見えませんでしたが、エイに刺された!
かかとからは血が。
滞在先へ向かう階段をやっとの事で登った頃には今度は毒による強い痛みを感じていました。
傷口付近の真水で流して、棘は残っていないようでしたので少し安心。
ウエットスーツを脱ぐのにまた一苦労。激痛。力が入らないのでなかなか脱げない。

しかし、大きなバケツにたっぷりお湯を入れて、足を浸けた瞬間、あんなに痛かったのがまるで嘘のように治りました。
足を出したり、お湯が冷えたりするとまた激痛。お湯を足して。という状態が2時間続きました。
もう大して痛くないと思い、しばらく違う作業をしていましたがまたすごく痛くなってお湯に戻ったりして、結局3時間くらいで落ち着きました。
私の場合は遅れてハチに刺されたように赤紫に腫れましたが、それも10日ほどで治り、傷もかさぶたになりました。

クリスマス当日は病院はお休み。消毒して感染しないように気をつけ、後日、抗生物質をいただきに病院に行くと、その先生の考えるベストな処置法を教えていただけましたよ。

エイに刺されたら
1. 傷口を真水で洗う。
2. 浸出液をなるべく出す。
3. 火傷しない程度の熱いお湯(45度くらい)に浸ける。
4. 痛みが治まったら医療機関へ向かい消毒、棘が残って入ればとってもらい、抗生物質を飲む。

抗生物質は途中で辞めずに完全に治りきるまで飲むように言われました。

そもそも刺されないためには
ビーチでは常にすり足で歩く。
泳げる水深まで行ったら、浮力のあるものを持ったり身につけたりして水底に立たないこと。

はしゃいで走って、水を跳ねさせながら海へ!!なんて、よく見る光景ですが、やってはいけませんね。

子どもたちに海で遭遇する可能性のある危険生物や対策についての授業をすることがあります。
でも知っているのと実際に体験するのとでは大違いでした。

一口にStingrayといっても色々な種類がいます。どのエイに刺されたのか見てみようと思って、後日シュノーケルしましたが、少し泳いだだけでも
・Bat rayと呼ばれるひし形のトビエイ
・丸い形のその名もRound ray
・Southern stingrayと呼ばれるアメリカアカエイ
など3種類が確認できましたので、どれに刺されたかはわかりませんでした。

見る分にはとても美しい生き物ですが、もう絶対刺されたくないです。