ローマといえばコロッセオ

トラヤヌス帝の記念柱とヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂

コロッセオへ向かう途中にも見所がたくさん。

トラヤヌス帝はダキア(ルーマニア辺り)を征服し、ローマ帝国を最大にした皇帝。
記念柱のレリーフにはこの偉業が細かく彫られているそうです。
詳しくはこちら。

真っ白で目立っているヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂
1911年に建てられたそうで、新しいですね。
イタリア王国を成立させたヴィットーリオ・エマヌエーレ2世を記念した建物ということです。
馬車がよく似合う。
詳しくはこちら

アウグストゥスのフォルム

紀元前に建てられたローマ初代皇帝の広場の跡。詳しくはこちら。
こんな古いものが大きな道沿いにたくさんあるローマ。
この辺りから、コロッセオへ向かって歩く人々の行列ができているので迷うことはありませんでした。

いざ、コロッセオへ!

チケットとツアーについて

チケット売り場で並ぶのが嫌だったので、私たちは公式ウェブサイトからコロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘入場券を一人14ユーロで事前に購入して行きました。
ツアーについては検索するといっぱい出てきて事前に決めきれなくて、申し込んでいなかったのですが
いざ目の前に行ったらやはり見所や歴史の話を聞きたいと思い、イタリア語と英語のツアーはコロッセオ前で募集があったので急遽申し込みました。

コロッセオ前にはツアーの客引きもたくさん

ツアーガイドが何人かいて、そのうちの一人が今やっているツアーを終えて出てきて私たちの番になるまで集合場所で待っていてくれと言われて、30分ほど脇で待ちました。

おやつとコーヒーを買って来ていたので食べながら、コロッセオの外観を眺めていたらあっという間でしたが、
横のお子さん連れのご家族は、あと何分待てばいいかわからないまま待つのにはイライラしている様子でした。

結果的にガイドさんがいた方が断然楽しめたと思うので、日本語のツアーに参加したい場合は事前に申し込んでおくのも良いかもしれません。

ツアーガイドが合流して、それまでに集まった15人弱の人たちといざ中へ。
チケットを持っていても、安全のため中の人数を3000人程度までにするように入り口でコントロールしているそう。セキュリティチェックもあるので中へ入るのには30-40分かかりました。

ガイドさんはとてもお話が上手で、クイズを出したり、歴史や建築、むごい戦いの観戦が喜ばれた当時の時代背景、帆布の屋根があったこと、大理石のイスは夏でも涼しく観戦できたこと、トイレ代わりに観客達の汚物が流れて行った溝の紹介、後の時代にキリスト教の教会建築のために資材が持って行かれたことや、キリスト教がどのように古代ローマの施設などを利用していったかなど、盛りだくさんのお話を楽しく聞かせてくれました。他の遺跡も含め、現代では大理石や砂の色のイメージの像や彫刻、記念柱ですが、当時はピンクや青などカラフルな色で装飾されていたそうです。

当時の豪華な装飾が再現された模型

知らなかったのは65,000人もの観客を収容して、決闘以外にも劇をやって政治的なツールとしてコロッセオを使っていたこと。
今でいうテレビのようなメディア効果があったんですね。
5分に一人死ぬような場所であったこと。
剣闘士たちは100戦勝ち抜くことができれば、富と名声が与えられたそうです。
現代でも使うアリーナという言葉は、「砂」という意味の単語で、
コロッセオで木の板の上に砂を敷いて舞台にしていたことから、今のような使われ方になったとか。

直後の10:30か13:00のフォロ・ロマーノツアーも含まれていて、参加する場合は各自、集合場所にきてねというシステムで、ツアーはコロッセオの中で一時解散したので、じっくり自分のペースで写真を撮ってから出てくることができました。
あまりの人の多さに、入って一瞬で出てきてしまいましたが、中のお土産屋さんに寄る時間もありました。


アリーナの上に入っている方達もいましたが、そういうツアーに申し込んだ人限定だそうです。

もちろん旅行前に映画「グラディエーター」を観直しておくことをおすすめします。
これらの四角い小さな部屋はもともとアリーナの下に位置していて、剣闘士や、それと戦う猛獣が入られていたようです。
ライオンも連れてこられていたそう。
中学・高校時代にここへ来ていたら世界史を選択しただろうなぁ…

暑さや日差しについて

私たちは10月中旬に訪れ、良い気候でしたが、夏は本当に暑いらしいです。
現地の人たちが、やっと過ごしやすくなったって話しているのを何回も耳にしました。
コロッセオは人混みがすごく日向に並ばなければならない場合もあり、フォロ・ロマーノはあまり日陰がありませんので、夏だったら暑さ対策は必須ですね。
10月でしたが、私たちもよく歩いたので持っていた水を飲み干したし、サングラスや帽子は持ってきてよかったと感じました。
観光地なので、行列のある所には水・傘・カメラの自撮り棒・お土産などなど、売りにくる人たちがたくさんいたので水分の補給場所には困りませんでした。
でも日陰に入ると、例えばコロッセオに入るまでに並んでいた日陰の場所や風が吹き抜ける廊下は一気に寒くて、上着も必要でした。
調整できる洋服がおすすめです。