国際結婚_手続き編3

以下の記事の続きです。

国際結婚_手続き編2

2019.03.26

前回、それまでに揃えた書類のコピーを提出してから2週間ほど経ったころ、役場からメールにて連絡をいただきました。
担当者が変更になり、現在法務省に問い合わせ中とのこと。

さらに2週間ほど待ち、法務省からの回答が得られたということで、
本人(夫になる人)が足りない事項を補足するための「申述書」なるものを作成し、それを私が日本語訳して提出する事になりました。

まず役場の方が、申述書の例を作ってくださいました。A4サイズで4枚ほどの補足事項。
この申述書には、ハビーの両親の出生地や両親の個人番号、ハビーが生まれた病院の住所なども書かなくてはならず、情報収集に少し時間がかかりました。
また申述書の中には、何を書いたら良いのかよくわからない事項もあり、はっきりするまで毎日のように役場へ足を運びました。

またスウェーデン国税局発行の書類に書かれていた行政区画と、日本の行政が参考にしている本に載っている行政区画のリストに食い違いがあるという事でそれについても調べていく事に。
日本でも行政区画や名称が変更されたりということは、よくありますからね。と思っていたのですが、思っていたのとは少し違いました。

一つ目には、日本では「地方名、都道府県名、郡名、市町村名…」と続きます。
他の国では州とか県とか省とか…階層構造自体がそもそも違う訳で、それを日本の階層順になっているフォームに埋めていくのがややこしい。

そして二つ目には昔、スウェーデンでキリスト教の宗教色が強かった時代に、
各地の教会が出生、死亡、婚姻や職業、家庭の情報を管理していて、その教会で区切られるエリア名(=教区)を書けという指示が、日本の参考にしている本に書かれていて情報が古いようでした。
どれだけ更新されていないんだろうか…

申述書の作成については、最初はパソコンで入力して、署名欄だけ手書きでと考えていたのですが
全ての項目を手書きする方が望ましいとの担当者さんからのご指摘。
ハビーはこの時アメリカで、私は日本を拠点に仕事している期間だったため、申述書をアメリカで手書きで記入して、日本へ郵送。
私がその横に日本語訳を書いて、提出しました。
念の為2通ハビーには書いてもらいましたが、私が翻訳を書き間違えたらまた郵送に時間がかかってしまうので緊張しました。

日本人同士だったら1枚の婚姻届で済むところ、書類は全部で12枚にもなり、それに私の戸籍謄本などを揃えて
無事に提出、翌週に婚姻届受理証明書をいただくことができました。
役場の方々には色々と調べたり、問い合わせしていただいたり、何度も教えていただいて本当に感謝いたします。

入籍後6ヶ月以内だったら、苗字の変更も役場で申請可能との事ですが、
その後の免許証やパスポートの苗字の変更手続のことを考えたら、手続きは一旦終わりにしたいという気持ちが大きかったため、苗字変更の申請はしませんでした。
6ヶ月以降に苗字変更を行いたい場合は、家庭裁判所への申し立てが必要になるようです。

合間に法務省からの返事待ちや、情報集めなどにかかった時間もありましたが、
動き始めてから、ちょうど半年かかってようやく入籍できました。
これにて日本側の手続きに関しては無事終了です。